地球温暖化とサンゴ白化
ここ最近、地球温暖化等を主要因とする海水温の上昇で各地のサンゴが白化等の被害に遭っているという報道が相次いでいます。
昨日のNHKのニュースウォッチ9で石垣島のサンゴ白化現象が取り上げられていましたし、7月29日のTBS・報道特集でも取り上げられていました。そしてこのエントリーを書いているまさに今日もテレビ朝日・報道ステーションで石垣島のサンゴ白化特集がありました。サイト管理者が実際に観ただけでもこれだけあるくらいですから、これ以外にも相当な回数が報道されているのではないでしょうか?そして、石垣島のサンゴ被害はここまで報道される程深刻な状態に陥っています。
さて、その報道内容ですが、昨日のNHKの報道では石垣島近辺のサンゴのうちハマサンゴの50%が、ミドリイシに至っては何とその90%が白化被害を受けており、さらにこれまで被害報告のなかったアオサンゴまでもが被害に遭い始めたという誠にショッキングなものでした。また、本日の報ステでは石垣島のサンゴ白化現象と共に、「亜熱帯化」し始めている高知の海の様子を伝えていました。同様に先月の報道特集でも、熊本は天草の海を取り上げていましたが、最早沖縄の海とあまり変わらないレベルとなりつつあるくらい「亜熱帯化」しているようです。このあたり、現地にお住まいの方のレポートをお願いしたいところですね(→どなたかレポートお願いできませんか?)。
とにかく海水温が30℃を超える状態が例年以上に続いている、とのこと(通常海水温を下げる効果のある台風が今夏は少ないことも影響)で、この水温のやばさについてはご自分でサンゴ等を飼育していらっしゃる皆さんには言うまでもないくらい良くご存知のことでしょうし、たいへん憂慮すべき事態です。一方で「サンゴ礁の北上」に伴い、サンゴが進出し始めた地域ではこれが従前の生態系を破壊するという2次的被害も出始めており、さらに問題を深刻なものとしています。
ということで、地球温暖化もこのように身近な問題として意識せざる得ないほどのレベルとなってきており、特に恩恵を受けている(はず)の我々マリンアクアリストもこの抑制を図るために「自らできること」を日々実践して事態改善に多少なりとも資するよう貢献していきたいところです。
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